ガラス彫刻といえばエッチングとよく言いますよね。
そんなエッチングとはどういう意味なのかを説明させていただきます。
エッチング(etch)(etching)、直訳すると“食刻”“食刻法”という意味で“腐食させて刻む(装飾する)”という意味です。
フッ化水素酸や硫酸との混合液に浸し、もしくは塗布し、ガラスの表面を腐蝕させる技法です。腐食させたくない部分には、マスキング(保護膜)で覆います。
彫刻を英訳すると“Sculpture(スカルプチャー)”“Carving(カーヴィング)”“Engraving(エングレーヴィング)”といい、彫刻=エッチングではありません。
但し、誤解のないよう付け加えますが、エッチングは彫刻ではないという意味ではございません。彫刻をするひとつの技法としてエッチング(食刻法)があるということです。
一般的には“ガラス彫刻=エッチング”という風潮があるようですが、正確には“ガラス彫刻の技法のひとつにエッチングという技法もある”ということですね。
もっとわかりやすく!
例えば、グラスを作るなら、“宙吹き”で作るのか、“キャスティング(鋳込み)”などで作るのか、技法の選択肢があります。
そのグラスに彫刻するなら、“エッチング”か“サンドブラスト”か“ダイヤモンドポイント”か“カット”などの選択肢があるということです。
アルテフィオレは“サンドブラスト”という技法でガラス彫刻しています
では、“サンドブラスト”ってなに?
サンド(砂)ブラスト(突風・送風・発破)といい、直訳すると“砂を吹き付ける”という意味です。
ガラスの表面に、コンプレッサーなどの圧縮空気で粒子の細かい砂を吹きつけ装飾していきます。
コンプレッサーの圧力の強弱で彫刻面の深さを調節できるのですり加工から浮き彫りや、段彫りなどの立体彫刻まで加工が可能。
また、砂を当てたくない場所にはマスキング(保護膜)で覆います。
ガラスの技法のほとんどがヨーロッパで開発されていますが“サンドブラスト”は19世紀後半にアメリカで開発されました。
紀元前にもさかのぼるガラスの歴史の中では、とても新しい技法といえます。